魔法少女リリカルなのは二次創作小説「False of Heart」 Act. 6
大食い競争にどうやら勝ったらしいギンガは、その右腕を実況中継役であろうウェンディに高々と持ち上げられていた。シックな黒いワンピースに身を包んだ彼女は、そのままならば清楚なお嬢さまで通じるところを、口まわりにべったりとくっついた生クリームや、胸元から外れそうになっている花形のブローチや、スカートについているスポンジ屑などなどが台無しにしている。せっかくの形見で似合ってやがったのに、まったく、ギンガときたら、あのザマか。ゲンヤは心のなかで愚痴をこぼした。もちろん、なのはには、そんな嘆きなど知る由もない。「年の近いお姉ちゃんがいると、そんなもんですよ。二年、三年ぐらいの年の差なんて、乗り越えちゃうこともあります」「そうだなぁ、女ってのは子どもだと思っていたら、ある日、急に大人びてくるもんだ。色気づいて化粧っけがでてき...魔法少女リリカルなのは二次創作小説「FalseofHeart」Act.6