魔法少女リリカルなのは二次創作小説「False of Heart」 Act. 4
「すまねぇ、よそ見しちまっててな」男はうっかり年ごろの娘に触れているというのが疾しく感じられたのか、電気に触れたかのように手をすぐさま引っ込めた。いまや六人の娘をもつこの男だが、さすがに「高町のお嬢」と畏敬の念を込めて呼ぶエース・オブ・エースその人にちょっかいを出しているかのように見咎められるのを恐れたらしい。幸いなことに、いちばん近くにいた娘のスバルは、友人とおかしく歓談中でこちらを向いてはいない。「だいじょうぶですよ、ナカジマ三佐。それより、今までどちらに?」「あいつらの側にいたら、胃がパンクさせられちまうからな。ちょっくらトイレに行くふりして、避難してたってわけだ」陸上警備隊陸士108部隊を率いる三等陸佐ゲンヤ・ナカジマは、だびた声でつぶやいてから、賑やかな一角に視線を投じた。もちろん、そこに集っているの...魔法少女リリカルなのは二次創作小説「FalseofHeart」Act.4