魔法少女リリカルなのは二次創作小説「高町家のアフターレッスン」(九)
「じゃあ、あと三十分後にホール前で落ちあうことにしよっか」なのはときたら、軽快に人さし指でのの字を描くように回す。なんだか嬉しそうだった。ホール前だから、いちおう、服は着ていてもいいのだろう…て、何考えてんだあたし、と独りツッコミしている。そんなティアナの思惑を知ってか、知らずか、こんな師匠のお言葉が。「あ、それから。ティアナはラフな普段着でいいよ」「トレーニングウェアじゃなくていいんですか?」「うん。まったくのラフな格好でね」はぁ?普段着って。いよいよもって不安になった。訓練か業務の一環でないのならば、たしかに制服を羽織る必要もないのだろう。ラクダ色の地上部隊陸士の制服でさえ、いまとなっては愛おしい。執務官志望のティアナにとっては、最初は地味で冴えないと思っていたはずなのに。どうやら、愛機クロスミラージュも出...魔法少女リリカルなのは二次創作小説「高町家のアフターレッスン」(九)