アイ・アム・ロボット

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宇野常寛の『静かなる革命へのブループリント――この国の未来をつくる7つの対話』(河出書房新社)を読んでの気付き。これは評論家の宇野と、「産業の、研究の、そしてエンターテインメントの現場で」「これからの日本と社会を変えうる/既に変えている」「静かな革命」を進行させている7人のイノベーターとの対談集である。この中の、NPO法人フローレンス代表理事の駒崎弘樹との対話で、日本の市民社会についての話題になった時、「西洋近代に範を置くリベラルな学者たち」がよく口にする一般論に反する形で、宇野が次のように述べている。でも僕のような文化論の人間から言わせると、社会にコミットするときの主体のあり方は、西洋と日本とでは全然違う。たとえば、人が乗り込むロボットって日本にしかないんですよ。(中略)ロボットって、定義上は人工知能を持って...アイ・アム・ロボット